物流センターで増えてきたクロスドッキングとは?特徴やメリット、デメリットを解説
2023.08.30
スピード配送が求められている日本国内では、物流センターに在庫を抱えずに集荷した荷物をすぐに仕分けし出荷する「クロスドッキング」が増えてきました。
しかし、クロスドッキングとは具体的にどのようなことを指すのか、ご存知ない方も多いかもしれません。
この記事では、クロスドッキングの特徴やメリット、デメリットを解説していきます。
物流業界で耳にするクロスドッキングとは
出展:農林水産省 小口荷量集荷の事例(クロスドックを活用した集約型物流)) より一部引用
クロスドッキングとは、入荷した商品を在庫として保管を行わず、仕分けをして発送する方法です。
名前の由来は、入荷場所 (ドック) と出荷場所 (ドック) が交差 (クロス) するため、クロスドッキングと呼ばれるようになりました。
複数の企業による荷物を物流センターで取りまとめて集約できるので、無駄のない配送が可能です。
物流センターでは、入庫検品と仕分け作業で出荷できることにより、梱包作業が省かれスピーディーな配送に対応できます。
大手スーパーやコンビニエンスストアなどでは、導入している企業も多く近年の物流スタイルとしてで急増してきました。
トランスファーセンター (TC) とディストリビューションセンター (DC) の違い
物流センターには大きく分けて、トランスファーセンター (TC) とディストリビューションセンター (DC) の2つがあります。
以前はディストリビューションセンターがメインでしたが、近年ではクロスドッキングと相性がいいこともあり、トランスファーセンターが増えてきました。
それぞれ、どのような物流センターか解説していきます。
トランスファーセンターとは
在庫を持たずに出荷する物流センターのことを、トランスファーセンターといいます。
トランスファーセンターは通過型物流センターとも呼ばれ、入荷から仕分け、出荷までまとめて行えるので、クロスドッキングを利用するのに最適といえるでしょう。
基本的には、メーカーから集荷した商品を納品先別に仕分けて発送する仕組みで、小ロットで高頻度の配送スタイルが多いです。
ディストリビューションセンターとは
対して、ディストリビューションセンターとは、在庫保管することを前提とした物流センターを指します。
大量の在庫を一度に保管できるのでコストの削減に向いているといえるでしょう。
また、豊富な在庫を用意できるということは、急な発注や大量発注にも対応しやすいといえます。
ただし、保管するためには相応の敷地が必要になり、それなりの設備投資も必要になってきます。
ほかにも、適切な在庫数を管理するために、定期的な棚卸に関わる手間とコストも考慮しなければなりません。
クロスドッキングのメリット
クロスドッキングのメリットは在庫を保有する必要がないため、本来の倉庫業に関わる保管スペースが必要ありません。
ほかにも設備投資費や人件費などを抑えることができるので、初期の運営コストが抑えられます。
また、複数にわたる商品の注文もまとめて配送できるので、車両コストを抑えられるといったメリットも生じます。
このように「費用をできるだけ抑えたい」「必要な分だけ迅速に届けたい」といった場合に適しているのがクロスドッキングです。
クロスドッキングのデメリット
逆にクロスドッキングのデメリットは、在庫を保有していないので急な発注や大量発注に適していないといえます。
また、作業スペースの確保のためには、入荷から仕分け、出荷までの各時間を短くする必要があります。
出荷までに時間がかかるとドライバーの待機時間が増加して、長時間労働などの人件費高騰につながりかねません。
ほかにもクロスドッキングは小ロット配送がメインなので、仕入単価が高くなる傾向です。
まとめ
クロスドッキングは、物流センターが在庫を抱える必要がないので、倉庫スペースの削減や在庫管理のコストがかからないなどのメリットがあります。
ただし、データの管理や庫内の一連の業務をスムーズに行えないと、ロスが生じてしまうので効率的な対応が求められるでしょう。
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