物流業界に存在する緑ナンバーと白ナンバーのトラックの違いとは?
2022.11.26
街で見かけるトラックはほとんどが緑ナンバーですが、なかには白ナンバーのトラックも見かけます。
いったいどのような違いがあるのでしょうか?
この記事ではナンバーの色ごとの特徴とメリット、デメリットを紹介します。
緑ナンバーと白ナンバーの違い
緑ナンバーと白ナンバーの特徴をまとめました。
大まかな内容は以下の通りです。
緑ナンバーの特徴
有償で自社以外の荷物の運搬を行う場合は緑ナンバーの取得が必要となります。
一般貨物自動車運送事業は、大手だとヤマト運輸や日本通運が該当します。
また、宅配便以外にも引越し業者なども緑ナンバーでないと業務が行えません。
葬儀関係の霊柩車も特殊用途の緑ナンバーになります。
遺体は法律上貨物扱いになるので、タクシーのような2種免許は必要ありませんが、一般貨物自動車運送事業に該当します。
人の運搬が目的のタクシーや観光バスも運賃が発生するので白ナンバーでは行えません。
白ナンバーの特徴
用途が自家用の場合や営業用でも自社の製品を運ぶ場合は、白ナンバーになります。
食品加工業や製造業の自社で運搬を行う企業などが該当します。
自社の製品を運ぶ製パン業やピザの宅配などは白ナンバーで問題ありません。
また、他社の製品を買取り、自社で販売する企業の営業車は白ナンバーで大丈夫です。
ただし、運搬にかかる運賃を徴収する場合は、緑ナンバーを登録しなければなりません。
また、宿泊施設や飲食店のマイクロバスなどの送迎サービスは、無償運航であれば白ナンバーでもかまいません。
緑ナンバーのメリット、デメリット
緑ナンバーのメリット、デメリットを解説していきます。
緑ナンバーのメリット
社会的な信用度が上がる
緑ナンバー取得のためには、一般貨物自動車運送事業の取得が必要になります。
取得には国からの許可が必要で要件クリアの条件やコストが高く、最低車両台数や運行管理者、資本金の確保などハードルが上がります。
そのぶん、取得後の取引先企業からの信頼は高いといえるでしょう。
各種税金が安い
また、緑ナンバーは白ナンバーと比べて、税金が安いことが挙げられます。
白ナンバーとの税金の差額は以下の通りです。
・自動車税
最大積載量 |
緑ナンバー |
白ナンバー |
1トン超~2トン以下 |
9,000円 |
11,500円 |
2トン超~3トン以下 |
12,000円 |
16,000円 |
3トン超~4トン以下 |
15,000円 |
20,500円 |
・自動車重量税
車両総重量 |
緑ナンバー |
白ナンバー |
3トン超~4トン以下 |
10,400円 |
16,400円 |
4トン超~5トン以下 |
13,000円 |
20,500円 |
5トン超~6トン以下 |
15,600円 |
24,600円 |
※自動車重量税はエコカー以外、初年度登録から13年未満の場合
緑ナンバーのデメリット
任意保険料が高額
一般貨物自動車運送事業の車両は自家用車に比べて、走行距離が伸びることが多いので事故のリスクが高まります。
そのため、任意保険料が高額で推移していることが多く見受けられます。
また特性上、年齢区分による割引やネット割引などがほとんどなく、加入できる保険会社も決まっているので割高に感じるでしょう。
人的、物理コストがかかる
緑ナンバーで運営するには、車両29台毎に1名の運行管理者を選任しなければなりません。
運行管理者は、乗務記録の管理や業務にかかわる際の点呼を行うほか業務は多岐にわたり、白ナンバー事業に比べると手間がかかります。
8トン未満の車両でも3ヵ月毎に整備することになり、車検も1年に1回となるので、整備費用はもちろん、場合によっては代車の手配なども要するでしょう。
また、荷物ではなく人を運搬するバスやタクシーなどでは2種免許が必要になり、人員確保や免許取得のコストもかかります。
まとめ
この記事では、緑ナンバーと白ナンバーの違いを解説していきました。
たまに見かける白ナンバーのトラックは、自社の荷物を運ぶ用途で利用されています。
緑ナンバーは取得のハードルが高いですが、取得後は社会的な信用も上がるといえるでしょう。
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