物流・運送業のトラックドライバーの連続運転時間の上限は?
2022.09.21
物流業界では、インターネット通販をはじめとする個人向け宅配が拡大したことにより、深刻な人手不足が続いています。
しかし、多忙を極めるトラックドライバーにも運転できる時間は決められており、連続して運転できる時間も法律により定められています。
この記事では、トラックドライバーの運転時間の上限について解説していきます。
物流ドライバーの連続運転時間
物流ドライバーが連続して運転できる時間は、最大4時間までと決められています。
運転時間が4時間を超えることがあれば、最低30分の休憩時間を確保する必要があります。
ただし、必ずしも4時間を連続で運転する必要はなく、4時間以内であればどのタイミングで休憩してもらっても問題ありません。
休憩時間も30分一度に確保する必要はなく、分割して取得することが可能です。
休憩時間は15分を2回、10分を3回でも大丈夫ですが、1回の時間が少なくとも10分以上になるよう調整しましょう。
もちろん、4時間に対する運転に対して、休憩時間の合計が30分以上でも問題ありません。
厳密にいうと30分の休憩時間は、【運転に携わらないこと】になるので、荷下ろしや倉庫業務でもカウントすることは可能です。
しかし、物流ドライバーは業務負荷が高くなりがちなことと、事故のリスクを軽減するため、しっかりと休養させることに努めてもらいましょう。
下記の表は、バス運転手のための改善基準ですがトラックドライバーにも同様のことが当てはまるので、参考にしていただければ幸いです。
出典: バス運転手改善基準より一部引用
物流ドライバーが1日で運転できる時間
物流ドライバーが1日で運転できる時間は法律で定められており、最大で13時間30分となっています。
拘束時間は最大で16時間ですが、前述のとおり4時間毎に30分の休憩時間が必要になるために運転時間は13時間30分になります。
ただし、物流ドライバーには運送業界独自の労働基準法があり、連続する前後2日間の運転時間の平均が9時間を超えてはならないという決まりがあります。
運転時間の特定日に関する記載は下記の表をご覧いただくとわかりやすいです。
出典:厚生労働省 トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイントより一部引用
物流ドライバーが1週間で運転できる時間
ほかにも、物流ドライバーが1週間で運転できる時間も法律で定められています。
1週間の運転が可能な時間は、2週間の平均運転時間で割り出し、最大で44時間以内と決められています。
計算方法としては特定の日を開始日として2週間ごとに区切って平均時間を算出します。
物流・運送業界は予定を組んでいても、渋滞で運転時間が延長する可能性が頻繁にあります。
その際はとくに調整する必要があるでしょう。
また1週間の運転時間は、ドライバー自身での管理が難しくなってきます。
運行管理者と相談の上、正しいスケジュールを算出しておきましょう。
なお1週間の運転時間については以下の表を参考にしてみてください。
出典:厚生労働省 トラック運転者の労働時間等の改善の基準より一部引用
まとめ
今回は物流ドライバーの運転時間について解説しました。
長時間労働のイメージがつきまとう物流ドライバーですが、1日の運転時間はもちろんのこと、1週間、ひと月と細かく時間が設定されています。
これは労働者の健康を守ることと事故を防止するためには、不可欠といえるでしょう。
会社が運転時間に関するルールに違反した場合は、法律により6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金が科せられる可能性があるので注意が必要です。
また物流ドライバーの拘束時間については過去のコラムで執筆していますのでよろしければ併せてお読みください。
運送業で耳にする293時間とは?トラックドライバーの労働時間を解説
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