物流における点呼とは?法令遵守と業務効率化のポイントを解説
2025.06.24
物流業界において「点呼」は、安全運行を支える欠かせない業務のひとつです。
特に近年はアルコールチェックの義務化やIT点呼の導入など、制度や技術の変化により現場対応の見直しが求められています。
本記事では、点呼の基本的な役割から種類、実施方法、そして業務の効率化につながる工夫までを分かりやすく解説します。
コンプライアンスを守りながら、より安全・確実な輸送体制を構築するための参考にしてください。
なぜ点呼が必要なのか?物流業界における役割と重要性
点呼とは、運行管理者がドライバーと面談を行い、安全運行に支障がないかを確認する重要な業務です。
主に健康状態や酒気帯びの有無、免許証の携帯、車両の点検状況などがチェック項目として定められています。
点呼を確実に行うことで、体調不良や飲酒運転といったリスクを事前に防止でき、重大事故の抑止にもつながります。
反対に、点呼を怠ると法令違反と見なされ、会社に対する行政処分や社会的信用の失墜といった重大な影響を及ぼす可能性があります。
ドライバーの安全を守ると同時に、企業としての信頼を維持するためにも、点呼の徹底は不可欠です。
なお、点呼は運行管理者の資格を有するものか、運行管理者が選任した補助者のみが可能です。
ただし、運行管理者補助者が点呼できるのは、月内で3分の2回までに限られています。
点呼の種類と実施方法 現場に合った対応を選ぶ
点呼には複数の方法がありますが、基本は運行管理者による対面点呼です。
点呼は乗務前に行う乗務前点呼、長距離運行の際に乗務前後の点呼実施が困難な場合に行う中間点呼、乗務後に行う乗務後点呼があります。
運送会社が常時営業所に管理者を配置している場合、原則としてすべてのドライバーに対し、直接面談で点呼を行う必要があります。
一方で遠隔地での出発や夜間帯など、対面が難しいケースではIT点呼や電話点呼の利用が認められています。
特にIT点呼は、カメラやマイクを通じてリアルタイムで確認が行える方法で、国土交通省が定めた条件を満たすことで導入可能です。
また、令和4年4月以降はアルコールチェックの義務化が強化され、一定台数以上の白ナンバーの自家用車を使用する事業者も対象になりました。
自社の運行体制に応じた方法を選択し、法令を確実に守ることが重要です。
点呼業務の効率化と今後の展望
点呼は安全運行の要ですが、その一方で運行管理者や配車担当にとっては大きな業務負担にもなっています。
特に複数の拠点やドライバーが在籍する企業では、管理の煩雑化や記録の属人化が問題となることも少なくありません。
そこで注目されているのが、点呼アプリやクラウド型システムの活用です。
これらを導入することで、ドライバーとの点呼記録をデジタルで一元管理でき、記録の保存・検索・分析が効率的に行えるようになります。
また、遠隔地での点呼もITを通じて対応できるため、営業所間の移動や電話対応といった負担の軽減にもつながります。
点呼記録の保存義務(1年間)にも対応できるため、法令遵守と業務効率化の両立が可能です。
安全と効率の両面から、今後さらにIT点呼のニーズは高まっていくと考えられます。
なお、点呼アプリを導入しても、点呼そのものは原則として対面で行う必要があり、アプリの使用によって点呼が不要になることはありません。
まとめ 点呼の徹底が物流品質と安全を守る
物流における点呼は、単なるルールではなく、安全と信頼を守るための最前線に位置づけられる業務です。
さらに正しい点呼の実施は、ドライバーの事故防止だけでなく、働きやすい職場環境にもつながります。
制度が変化する中でも、基本を怠らず、現場に合った対応を継続することが求められます。
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