物流トラックの渋滞問題解決なるか!2025年度ETC深夜割引見直しの変更点
2025.03.05
午前0時頃の料金所付近で渋滞の原因になっているのが、トラックによる深夜割引問題です。このような社会問題解決のため、NEXCO3社が深夜割引の制度変更の発表を行いましたが、現在でも実施がされていません。この記事では、深夜の高速道路割引の改定内容について解説していきます。
高速道路の深夜割引とは?
高速道路の深夜割引制度は、2004年から段階的に開始されました。
もともとは市街地でのトラックの走行を高速道路に移行することで、騒音の減少や渋滞の緩和を目的としています。
そして2014年には、現在の基準である午前0時から4時に対象の出口を通過した車両に対し、3割引の料金が適用される仕組みとなっています。
なお割引の適用にはETC車載器の搭載が必須となっています。
しかし問題となるのが、通行料金の割引時間を狙って料金所付近に駐停車するトラックの渋滞問題です。
午前0時近くになると交通量の多い料金所付近では渋滞は当たり前で、ひどいときには渋滞距離が1km以上になることも珍しくありません。
ほかにも2重、3重停車も発生し、一般ドライバーとのトラブルのもとにもなっていました。
さらに2022年4月には料金所手前のサービスエリアに駐車していたトラックが追突され死亡するという痛ましい事故も発生しました。
これはサービスエリア内の駐車場が満車だったために仕方なく、路肩に駐車したことで発生した事故でした。
このような事例を踏まえ、NEXCO東日本・中日本・西日本の3社が高速道路深夜割引の制度変更を2024年7月に発表しました。
現状では正式な開始時期のアナウンスはありませんが、2025年7月ころから開始される見込みです。
深夜割引見直しのポイントは?
現在、NEXCO3社から変更される内容は以下の2つになります。
- 割引対象の時間を変更
- 長距離による割引
順を追って解説していきます。
割引対象の時間を変更
これまでの割引対象時間が午前0時から午前4時までだったものが、新制度では午後10時から翌日の午前5時まで拡大されるようになりました。
さらに、これまでの割引対象時間に料金所を通過すれば割引される制度から、午後10時から翌日の午前5時までの時間帯のみが対象になるといった仕組みに変更となります。
割引時間の対象拡大と決められた時間帯のみが割引対象となるため、料金所付近の渋滞緩和が見込める狙いとなっています。
なお割引の計算方法は、ETCと高速道路内に設置されているアンテナで収集したデータを基に料金が算出される予定です。
長距離による割引
もうひとつは、距離による割引拡大です。
100kmから200kmまでの25%割引はこれまで通りですが、200km超の30%上限が200kmから400kmまでに変更となりました。
さらに400kmから600kmまでは40%、600kmから800kmまでは45%の割引率になり、800kmを超える場合には50%の割引率に変更されます。
さらに今後は1000km超などの超長距離には、さらなる割引率が導入される予定となっています。
ただし、長距離になればなるほど割引率が高くなることで、スピード超過による事故への懸念があることから1時間あたり90kmまでの制限がある見込みです。
まとめ
この記事では、2025年に開始されるETC深夜割引見直しについて解説しました。
料金所付近による渋滞やサービスエリアでの事故などを解決すべく見直されたETC深夜割引ですが、わかりにくい割引形態など課題が残されていることは否めません。
また注意点としては、従来は料金所通過の際に割引率が適用されていましたが、見直し後は一度正規の料金を支払い後、請求される時点で割引率が適用される予定になっています。
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