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物流に欠かせないトレーラーの定義とは?また後輪が浮いている車両があるのはなぜ?

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2025.01.26

 

建築資材などの長尺物やコンテナや重機など重量のある荷物の運搬などで、欠かせない存在が「トレーラー」です。

長距離輸送や大型搬送などを効率的に行う物流の要的な存在ですが、街中のトレーラーを見かけると稀に後輪が浮いていることがあります。

今回はそんなトレーラーの特徴や構造について解説していきます。

 

トレーラーとは?トラックとの違いを解説

トレーラーとはトラクターヘッドによって、けん引されて移動する側の車両を指します。

通常のトラックとの違いは、自走できないことが挙げられます。

またトラックの最大積載量の指標でもある車両総重量は25トン以下となっていますが、トレーラーは車両総重量は36トンまで可能です。

さらに国土交通省の許可をとっていれば、基準値を超える重量やサイズの荷物の運送も可能になります。

ただし、トレーラーでの運送は、大きさや重量だけでなく構造も大きく異なることから、高度な運転スキルを要することもあり、けん引免許の取得が義務付けられています。

 

街中で見かけるトレーラーの後輪が浮いている理由

街中を走行しているトレーラーや大型トラックの後輪には多くのタイヤがついていますが、まれに後輪が浮いている車両を見かけることがあります。

後輪が浮いているのは故障ではなく、トレーラーの「リフトアクスル機能」が働いているときです。

リフトアクスル機能とは、荷物が軽いときや空荷の状態のときにセンサーが働き、エアーを用いてリフトさせることを指します。

トレーラーにもなると一度に10トン以上の荷物の運送が多いこともあり、積載時と空荷の状態では重量がかなり異なります。

そのため、空荷の際には必要のないタイヤを浮かして、運行の効率化を図る狙いです。

 

リフトアクスル機能を採用するメリット

トレーラーなどでは導入が進んでいるリフトアクスル機能ですが、具体的なメリットを2つ紹介します。

高速道路の料金が割安になる

トレーラーがリフトアクスル機能を導入する最大のメリットは、高速料金の割引です。

高速道路は通常、車種による区分で料金が定められており、軽自動車等、普通車、中型車、大型車、特大車に分けられています。

トレーラーの車種区分は特大車に該当しますが、大型車と特大車の区分は車軸によって決まります。

大型車は3軸まで、特大車の車軸は4軸以上となっており、トレーラーをリフトアクスル機能で3軸化すれば、大型車料金で通行可能です。

ちなみに東京⇔名古屋間での特大車の通常高速道路料金は19,800円ですが、大型車になると11,900円と4割ほど安くなります。

車両経費のコストダウンにつながる

もうひとつのメリットは車両関係のコストダウンにつながるということです。

接地するタイヤが減るということは、その分タイヤの摩耗を防ぐことができるだけでなく、ブレーキ周りの摩耗の削減につながります。

ほかにも、転がり抵抗が削減されることで燃費の向上にもつながるなど、恩恵は多くの享受があります。

さらには走行抵抗が減少することで操安性が向上し、カーブなどでの回頭性がよくなることが挙がられるでしょう。

 

まとめ

この記事ではトレーラーの特徴や後輪が浮いて走行している理由について解説しました。

ちなみにリフトアクスル機能はトレーラーにプラス2割の費用が上乗せされますが、ほとんどのエアサストレーラーが装着するそうです。

金額的には安くないものですが高速道路料金の削減効果は大きく、耐用年数の高いトレーラーでは償却できることがほとんどです。

また、タイヤの接地面積が減少することでブレーキが効きづらくなるデメリットもありますが、リフトアクスル機能が動作しているのは空荷の状態なので、操安性には問題ないようです。

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