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物流で欠かすことのできない「路線便」のメリット、デメリット

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2024.09.03

複数の出荷人の荷物を取りまとめて配送できる、便利な輸送サービスなのが「路線便」です。

近年では、多くの企業が業務提携をおこない活発化してきましたが、路線便にはメリット以外にもデメリットも存在します。

この記事では路線便の定義やメリット、デメリットについて解説していきます。

路線便の位置づけ

路線便は1台のトラックを貸し切って輸送するチャーター便とは異なり、複数の荷主の荷物を積載して輸送することを指します。

似たような言葉に「積み合わせ便」や「混載便」がありますが、同じ意味合いとなります。

路線便のトラックは、決められた配送拠点を経由しながら配送するリレー方式の輸送方法が特長といえるでしょう。

近年では物流企業間が業務提携を行うことで範囲は都市部だけに留まらず、日本全国規模まで広がっているケースも数多くあります。

路線便のメリット

複数の荷主から成り立つ路線便によるメリットは、どのようなものがあるのでしょうか?

路線便を利用するメリットは、おもに以下の2つのメリットがあります。

輸送コストが抑えられる

路線便では、輸送する荷物のサイズや重量で運賃が決定されるので、チャーター便と違い物量に応じた料金での配送となります。

そのため、小ロットでの配送との相性がよく、ECサイト運営会社が利用する機会も増えてきました。

さらに依頼主は輸送にかかる経費が抑えられ、運送会社も空きスペースが埋めやすく輸送コストが抑えられるといった双方に恩恵が得られます。

ほかにも宅配便での配送が規格を超えるサイズや重量のある荷物でも、路線便なら対応できることがほとんどで料金も宅急便に比べて割安になることがほとんどです。

全地域への配送が可能

最近の路線便を取り扱う物流企業は大手はもちろんのこと、地域に密着した中小企業でも業務提携をしていることがほとんどなので、日本全国規模の配送が可能です。

とくに遠方の場合だとチャーター便を利用すると、荷物の量によっては割高になるケースもあるので、路線便かチャーター便にするかの見極めが必要になります。

路線便のデメリット

メリットばかりが目立つ路線便ですが当然デメリットもあり、おもに以下の3つになります。

直行便よりも配送日数がかかる

路線便はチャーター便と違い、さまざまな中継地点を介していくことがほとんどのため遅れが生じやすくなります。

それ以外にも荷物の積み替え時間や荷待ち時間が生じることもあり、直行便と比較しても配送日数がかかることがほとんどです。

路線便では荷物破損のおそれがある

路線便では到着まで荷物の入れ替えがおこなわれるため、商品の破損リスクが高まります。

また、複数の荷主の荷物を効率よく荷室に詰め込むため、荷物同士の接触も避けられないといえるでしょう。

そのため、ワレモノや壊れやすいものは、破損しやすいといったトラブルが生じやすくなります。

また、より多くの荷主からの依頼を請け負った場合は誤配送などの問題もあり、納期に遅れる恐れもあります。

配送時の細かな調整が難しい

路線便ではルートこそは決められていますが、配送方法の性質上、配送時間指定の対応が困難です。

具体的には、荷下ろしや積み替えなどの工程が多い分、正確な時間の管理が難しいことが挙げられます

荷物や運送会社によっては、時間指定を受け付ける場合もありますが「午前中」などの大まかな時間帯までが限界といえるでしょう。

まとめ

路線便は複数の荷主からの荷物をまとめて全国に集荷、配送できるので小口配送メインの荷主にはありがたい運送サービスです。

ただし、荷物の時間指定が難しく、破損リスクも高まる恐れがあるので、事前に路線便向きか検討するほか、運送会社の選定は慎重におこなう必要があります。

 

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