物流を支えるトラックですが、製造メーカーは日本以外にも世界各国に存在します。

海外メーカーには、国産トラックにはない強みや大きなシェアを誇るメーカーが数多くあり、日本では見かけることがほとんどないメーカーもあるかもしれません。

この記事では世界で活躍するトラックメーカーを4つ紹介します。

世界で大きなシェアを誇るトラックメーカー4社を紹介

日本を代表するトラックメーカーには、いすゞ自動車や日野自動車があり、日本国内のみならず海外にも進出して高い人気を誇っています。

しかし、世界を見渡すと国産メーカー以上に高いシェアを誇るメーカーが多く存在するのが現状です。

今回は、日本で見る機会のあるトラックメーカーから馴染みのないメーカーまで、大きなシェアを誇る4社を紹介します。

東風汽車（ドンフェンモーター）

東風汽車フラッグシップ「解放J7」 fullroadwebから一部引用

日本では聞き慣れないメーカーですが、世界のトラックシェアでは世界一を誇る中国企業です。

1969年に設立された東風汽車は、トラック以外にも小型乗用車から高級セダン、EVまで幅広く展開しています。

また、ホンダや日産などの日本メーカーも東風汽車と合弁企業を設立し、中国国内で自動車の製造および販売を行っています。

また近年では日本の物流市場にも参入しており、SBSグループにEV商用車の導入が決定するなど、日本でのシェア拡大が予想されます。

ダイムラートラック

アクトロスL エディション3 Responseトラック界のAMG!? メルセデスベンツ『アクトロス エディション3』がすごい… より一部引用

ダイムラートラックはドイツに本拠地を置くトラックメーカー最大手で、東風汽車とシェア1位を争う企業です。

かつてはドイツの高級車としても有名なメルセデス・ベンツの系列会社でしたが、2019年に乗用車と商用車部門を完全分離しました。

現在は三菱ふそうを傘下に持ち、日本国内でも高いシェアを誇っています。

厳しい路面状況でも走破し、物資を運搬することに特化したモデルである「ウニモグ」やメルセデスベンツ同様のスリーポインテッド・スターエンブレムと高級感溢れた内外装が特徴の大型トラック「アクトロス」など数多くのラインナップを取り揃えています。

タタ・モーターズ

TATA公式から引用　LPT 4225

タタ・モーターズはインド国内で最大手の自動車会社で、乗用車や商用車のほかにEVやオートバイまで幅広く展開しています。

日本国内ではほとんどのモデルが導入されていませんが、インド国内では商用車のシェアは第1位でEVに関しては9割を占めるほどです。

タタ・モーターズが世界に名を知らしめたのは、2008年に10万ルピーカー（約28万円）として登場した「タタ・ナノ」で販売自体は成功しませんでしたが、その後の躍進につながりました

その後、同年に高級ブランドのジャガーとランドローバーを買収し、世界的な自動車メーカーとなります。

商用車としては小型トラックの「エース」から大型トラックの「プリマ」まで幅広く展開し、おもにアジアやアフリカを中心にシェアを拡大しています。

ボルボ・トラック

ボルボ公式 モデルFHから一部引用

スウェーデンに本社を置くボルボ・トラックは乗用車でおなじみのボルボのグループ会社で、アメリカやアフリカ、ヨーロッパ以外に日本でも馴染みのあるメーカーです。

乗用車部門のボルボ同様に環境に対する意識が高く、排出ガスの問題や騒音の低減など他のメーカーに先駆けて高い基準でクリアしているのが特徴です。

また、近年では安全面においても追求しており、ミリ波レーダーと多数のカメラで周りの交通状況に応じて、トラブルを回避する技術も世界トップレベルです。

日本国内では大型トレーラーの「FH」と構内専用車両の「FMX」の2モデルがラインナップされており、とくにFHの予防安全運転技術と高級サルーンのような質感の高さは国内メーカーにない魅力といえるでしょう。

まとめ

今回は海外のトラックメーカー4社について解説しました。

海外メーカーは日本で展開しているモデルが少ないこともあって、認知度こそ低いですが性能の高さは世界でシェアを奪い合うほどの完成度の高いモデルばかりです。

日本ではダイムラートラックとボルボトラックの一部しか見かけることがほとんどないのが現状ですが、今後は海外メーカーが参入してくる時代がくるかもしれません。