物流の概念を変えたコンテナ輸送の特徴をわかりやすく解説
2023.11.26
日本国内では当たり前のように見かけるコンテナですが、このコンテナが導入されることで物流業界の効率は飛躍的に向上しました。
この記事では、コンテナ輸送の始まりから効率化の仕組み、コンテナのサイズや種類について解説していきます。
物流の概念を変えたコンテナ輸送の始まり
輸送にコンテナを導入した仕組みは、世界の物流業界で大きな革命となりました。
これまでの輸送方法だと貨物の大きさに統一性がなく、大きさの不揃いなパレットに貨物を混載しての荷下ろしは大きな手間がかかっていました。
また、梱包作業や荷物紛失のリスクも含めることを考えると荷役作業に多くの人件費や時間が必要だったようです。
そこで作業の効率化を図るべく、コンテナのサイズを世界規格であるISO基準で定め、コンテナによる運搬を1956年アメリカのニューアーク港から開始しました。
当初のコンテナ数は50個程度でしたが、3か月後には荷役に関するコストが40分の1まで減少することが知れ渡ると、瞬く間に世界中で普及することになります。
日本では1968年に三菱重工業が初めて導入がしました。
コンテナ輸送で物流の効率化につながる仕組み
コンテナは従来まで大きさがバラバラだった貨物を規格統一することで、効率的な輸送が可能になりました。
おもにコンテナ輸送で得られるメリットは以下の2つになります。
- 物流コストを抑えられる
- シームレスな一貫した輸送が可能
順を追って解説していきます。
物流コストを抑えられる
コンテナ輸送のメリットとして物流コストの抑制があげられます。
大量の貨物を一度に運べるコンテナ輸送は海上輸送の主流となっており、航空輸送と比較しても費用を抑えることが可能です。
距離や物量にもよりますが、海上輸送は航空輸送の15~20%程度まで運賃を抑えることができるようになります。
また、コンテナサイズの規格が決まっているので、輸送量の調整がしやすいこともメリットといえるでしょう。
ほかにもスチール製の強固な構造は貨物の保護や悪天候時の荷役作業を効率的に行えます。
もちろん梱包作業が不要になることや貨物の盗難リスクが減少することも大きな特徴といえます。
シームレスな一貫した輸送が可能
コンテナ輸送を導入することによって、シームレスな一貫した輸送が可能になりました。
複数の貨物をひとつのコンテナにまとめることで、そのまま船舶からの荷下ろしだけでなく、鉄道やトレーラーの積み込みに対応できるからです。
また、コンテナは貨物へのダメージや悪天候に強いこともあり、荷役作業がスピーディーに行え、トラブルを回避しやすいメリットもあります。
物流の効率化につながったコンテナのサイズや種類
日本国内の物流業界で取り扱われているコンテナはISO規格でサイズが決められており、おもに2つのサイズが普及しています。
- 20フィートコンテナ:幅8フィート (2,350mm) ×高さ8フィート6インチ (2,390mm) ×長さ20フィート (5,898mm)
- 40フィートコンテナ:幅8フィート (2,350mm) ×高さ8フィート6インチ (2,390mm) ×長さ40フィート (12,032mm)
※1フィート304.8㎜で計算、どちらも外寸
また貨物によって対応できるコンテナにも種類があり、大まかに分けて3つの種類があります。
- ドライコンテナ:製品から物資まで幅広く扱う、流通量の多い一般的なコンテナ
- リーファーコンテナ:生鮮品や薬品など、温度管理が必要な貨物を扱うのに適しているコンテナで温度管理はマイナス30度からプラス30度まで対応可能です
- タンクコンテナ:液体やガスなどの運搬に適したコンテナでコンテナの外枠に楕円上のタンクが設置されているのが特徴です
まとめ
遠距離輸送でとくにニーズの高いコンテナ輸送ですが、貨物を安全、かつ効率よく運べる手段として物流業界で大きく貢献しました。
2024年問題の対応策として、船舶や鉄道を利用したモーダルシフトの採用を政府が後押ししていることもあって、今後も増加傾向にありつつあります。
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