現在、物流業界では人手不足をはじめ、さまざまな問題に直面しています。

そこで問題解決を図るべくAIやIoTなどを組み合わせた、スタートアップ企業が活躍中です。

この記事では、物流業界の改善に取り組むスタートアップ企業を5社紹介します。

 

急成長中のスタートアップ企業5社を紹介

物流関連のスタートアップ企業は市場規模が大きいこともあり参入企業が年々増加傾向にあります。

今回は2024年問題よりさらに先を見据えた、物流スタートアップ企業を5社紹介します。

倉庫業：株式会社souco

soucoは、倉庫を借りたい側と空いている倉庫とのマッチングサービスを行う企業です。

倉庫の拠点や空き状況はもちろんのこと、天井高やパレット在庫数まで管理ツールを共有することにより、迅速な検索が可能となっています。

また法人向け倉庫の短期利用も行なっており、全国1,500拠点を超える倉庫から最短3日で利用可能です。

料金も全国一律で、カゴ代車1台1日あたり80円、入出庫1回あたり200円とシンプルな料金形態になっています。

株式会社souco公式

配送管理：CBcloud株式会社

CBcloudは、荷物を運んでほしい依頼主と配送ドライバーをマッチングさせるアプリ、「PickGo」を運営するプラットフォーム企業です。

現在はECサイトの普及により翌日配送が可能になりましたが、PickGoでは即日配達が可能です。

各商業施設と連携しており、最短30分で配達が完了するサービスを実現しています。

軽貨物がメインの配送パートナーで、登録ドライバー数は2万人を超えています。

料金は距離で変動し、1km以内の場合660円、3km以内の場合は990円の設定です。

ほかにもCB CLOUDでは、運送業のDXに特化したサービス「SmaRyu」を取り扱っています。

SmaRyuは運送業務や情報をデジタル化して共有可能にすることで、工数削減や業務の簡素化に努めています。

CBcloud公式

AI：株式会社Groovenauts

Groovenautsは、従来のコンピューターの情報処理とは異なる、量子コンピューターを活用している企業です。

複数の演算を同時にこなす量子コンピューターのデータ解析能力とAIの技術を組み合わせることにより、業務課題の解決方法を作成しています。

具体的には、トヨタ自動車九州と提携して、様々な大きさや重さの部品に対する積載計画の自動化や積載効率の向上に取り組みました。

ほかにも福岡市の新型コロナウイルス感染者に対して、療養施設の空室確認から搬送車の所要時間まで量子コンピューターを用いることにより、最適な搬送計画の作成を行なっています。

Groovenauts公式

ウェアラブル：株式会社INNOPHYS

INNOPHYSは、人や荷物を持ち上げる際に腰の負担を軽減するウェアラブルロボット「マッスルスーツ」を開発、販売している企業です。

CMにはダウンタウンの浜田雅功さんを起用し、一躍有名になりました。

マッスルスーツは、電力を使用せず空気圧で作動するアシストスーツなので長時間使用でき、水回りでも使用可能になっています。

装着もリュックサックのように背負うだけ、およそ10秒で装着可能です。

おもに介護施設や建築現場、物流倉庫など屋内外問わず活躍しています。

価格はマッスルスーツEvery タイトフィットで¥149,600にて販売中です。

INNOPHYS公式

倉庫ロボット：+Automation株式会社

+Automationは物流倉庫に次世代型ロボットソーターを導入することで、ピッキングから仕分け業務までの自動化を促進する企業です。

とくにEC物流は多品目にも関わらず少量出荷が多いこともあり、作業効率がよくありません。

ロボットソーターを導入することで人件費の削減や作業効率のアップはもちろん、人為的ミスを防ぐことが可能です。

また導入後の保守や効果検証も考慮し、月額利用のサブスクリプションサービスとして提供されています。

大手では佐川グローバルサービスや澁澤倉庫が導入されていて、世界では30000台超の実績があります。

+Automation公式

まとめ

この記事では、物流企業の最先端で活躍する注目企業を5社紹介しました。

今回紹介した企業はごく一部でほかにも自動運転技術やドローン開発など革新的な企業ばかりです。

いままで培ってきた物流ノウハウをもとに、ITやAIが組み合わさることにより物流業界の革新に繋がるでしょう。